hpgrp GALLERY TOKYO

    The colossus drive and the black sun

    2012.11.01 ( thu ) -2012.11.18 ( sun )

    ARTIST 川久保ジョイ

    川久保ジョイの作品は英語の”Crisp”という表現が合います。そのまま訳せば「歯切れ良くパリっとした」感じですが、同時に「脆い」という意味もあります。川久保は撮影を「孤独な行為」と考えています。例えば夢の中で夢を見ているのだなと気づく瞬間のように、または誰もいない劇場を見ているときのように。このような形而上学的な感覚が写真を撮り続ける理由と語る川久保の作品は、隅々まで強く明確で、どこまでも脆く儚い空気を纏っています。
    本展では、2つの異なるシリーズの作品を発表し、水と光のメタ的ループを会場内に展開いたします。一つ目が従来のwaterfrontシリーズの延長として、色々な都市の湾岸エリアを撮影した都市風景写真です。これらは風景と言うよりは都市論の文脈で考えられ得るフィールドワークとも捉えることができます。もう一方では光そのものを対象とし、あるいはより俯瞰したメタレベルから光を扱うコンセプチュアルな作品群を展示いたします。 これらは光自体を作品の題材、素材、道具にして、写真というものの本質を別の側面からとらえようという試みでもあります。

    風景

    2012.10.11 ( thu ) -2012.10.30 ( tue )

    ARTIST 大矢加奈子

    周到なレイアウトと高い描写力、多彩なテクニックを用いた独自の表現で、不完全さや不安感という日常の一瞬を鮮烈に描きだすアーティスト、大矢加奈子の新作展をご案内申し上げます。
    家の中の風景、自分の部屋など身の回りのもの、また「少女」も多く描いてきた大矢ですが、本展では旅の風景と日常の暮らしの中の風景を同じ画面上に入れ込んだ作品を発表いたします。時間や場所を特定出来ない背景や表情の読めない顔が特徴で、一見華やかで暖かみのある色使いの画面の中に冷静な視線が見てとれます。
    2009年第28回損保ジャパン美術財団選抜奨励展秀作受賞、2008年群馬青年ビエンナーレ大賞受賞、また2013年のVOCA展にも選出され注目を集める大矢加奈子の新作展をこの機会に是非ご高覧ください。

    Late comer

    2012.09.20 ( thu ) -2012.10.08 ( mon )

    ARTIST 進藤環

    絵のようにも写真のようにも見える、印象的で幻想的な風景の作品で注目される進藤環の新作展をご案内申し上げます。
    進藤の創り出す、どこかに違和感を覚える自然の風景は記憶のどこかと結び付こうと頭の中を駆け巡りますが、決して結び付くことはありません。なぜならその風景は現実に存在していないからです。進藤はあちらこちらで撮りためた木や草、花の写真をハサミで切り取り、加筆やカラーコピーを繰り返すことで不自然な自然を生み出します。低地の草も高地の苔も、北国の樹々も南方の花も混在する風景。秩序があるようで無い世界は、無秩序な混沌よりも静かな緊張感が漂っています。本展では「見ること」と「眺めること」の違いを意識させる様々な視点を持った作品郡や、近年では初めてとなる紙と鉛筆による作品も発表いたします。

    bridge

    2012.08.30 ( thu ) -2012.09.17 ( mon )

    ARTIST 伊藤一洋

    黒く佇み現在の人間(我々)を表す「Dear Blind Phantom」、未来に現れるであろう新種の生命体の象徴として黄金色に輝くまで磨かれた「Liquid Golden Baby」、未知の存在、宇宙人として白銀色に輝く「Starman Loves You」の3シリーズを中心に制作し、ブロンズの可能性に挑み続ける伊藤は「彫刻は最終的には一枚の板、一本の棒になる」という自身の彫刻哲学を目指した作品を披露致します。
    近年、原型を作らずにブロンズの塊から形を見出していく手法で制作してきた伊藤ですが、本展では蝋型鋳造法による作品も発表し、隠喩としての「bridge=架け橋」を展示空間に作り上げます。

    協力:有限会社山岸鋳金工房

    竹内義郎個展

    2012.08.01 ( wed ) -2012.08.26 ( sun )

    ARTIST 竹内義郎

    hpgrp GALLERY TOKYOから竹内義郎の新作展開催をご案内申し上げます。
    絵画を見るとき、人は何を見ているのでしょうか。そこに描かれるイメージを、例えば「人」や「花」と認識し、その後はストーリーを想像するか、自分の記憶の中の何かと結びつけるか・・・。作品という形で提示された「答え」に至るプロセスを探り、「作品=答え」が最終着地点ということに安心感や納得を求めているかのようです。
    竹内の描くイメージは、何かの形状、文様、記号などを微かに連想させますが、いくら見てもやはりそのイメージ以外の何ものでもありません。丁寧に描かれた作品は、そのシンメトリーな正面性からとても寡黙な印象を持ち、「鏡を見るように」ただただ目の前に物質として存在するものを見つめることだけを要求してきます。

    このときイメージは思考の最終着地点ではなく、見る者がその作品を通じて「至るべき地点」へ向かう為の出発点、もしくは問いかけとして存在します。安易な根拠設定を拒み、見る者と作品という関係性以外存在していないという姿勢こそ饒舌で刹那的なイメージが溢れる今日に絵画が示せる可能性なのかもしれません。
    2010年から2年ぶりとなる新作展をこの機会にぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。

    An image

    2012.07.12 ( thu ) -2012.07.29 ( sun )

    ARTIST 窪田美樹

    hpgrp GALLERY TOKYOから「実在と虚構」を暗示する作品を中心に発表して来た窪田美樹の新作展をご案内申し上げます。
    目の前に実在するかたちと、かたちの中に埋もれるイメージを混在させることで強い個性と存在感を放つ窪田の作品は、常に現代彫刻の新しい可能性を示唆しています。
    近年、イメージを出力した紙を握ることでボリュームを持たせて立体化し、それらを集積させることで彫刻を成立させる作品を発表してきた窪田ですが、本展では刺青を撮影し出力した画像を使い、図像を等身で彫刻に再現した作品を発表いたします。平面を立体にする矛盾を埋めながら制作された作品は、モチーフを示す像であり、ある人物の身体の部分であり、撮影という出来事の記録でもあります。
    量塊や、素材と形の関係という彫刻的概念を独自のアプローチで展開している窪田美樹の新作展をこの機会に是非ご高覧ください。

    Reconstellation

    2012.06.21 ( thu ) -2012.07.08 ( sun )

    ARTIST 永岡大輔

    鉛筆やペンを用いた細密なドローイングを中心に発表をしてきた永岡ですが、昨年開催された個展では一枚の紙にイメージを描いては消す行為を早回しで再生し、イメージの重なりや記憶と痕跡のダイナミズムをビデオインスタレーションで展開しました。また、本年のVOCA展では鉛筆による無数の円を描いては消すことで新たなイメージの層を作り出す作品を発表しています。

    本展では永岡が全く新しいプロジェクトとして取り組んでいる、複数の対象者による朗読を記録した映像作品によって「目に見えないオブジェクト」を作り上げるビデオ・インスタレーション作品を発表いたします。

    おそらく、永遠に片思い

    2012.05.31 ( thu ) -2012.06.17 ( sun )

    ARTIST D[di:]

    本展覧会では、D[diː]自身のフィジカルなアレルギー反応と、それに反発して生まれた憧憬が原動力で生まれた作品たち、20数点が出展されます。

    花や動物に近付いただけで物理的に拒絶反応を起こし、自身の作品を「ナイモノネダリであり、おそらく永遠につづく片思いの結晶化である」と語るD[di:]は、花の集積で象られたTHE FROZEN FLOWER COMBATシリーズや 、ポエティックで意味深な言葉を刻む the WORDシリーズ、緻密な 色鉛筆のタッチで描かれたBON-SAIシリーズの他、人気の定番や新作グッズも販売いたします。

    Aurora vs Portrait

    2012.04.25 ( wed ) -2012.05.15 ( tue )

    ARTIST 田中麻記子

    自分の感じる「空気」の質感を、パステルや油絵など多彩な素材で丁寧に、しかし自由に表現して来た田中麻記子。本展ではジェッソと鉛筆を用いて、より 伸びやかでポエティックな画面を展開致します。グレーの色調は幻想的で、田中の物語が持つ霧がかった世界観と見事に融合し、新たな表現へと昇華さ れています。この機会にぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。

     

    <ステートメント>

    私の作品に出現する透明の気配感、それはオウロラのようだ。

    ぼんやりとしながら広大で美しく、時に一筋の光線のようにただ存在する。

    私は普段はそれを操作出来ているかのようで、実は私自身がその内部の一つであった。

    ー 自然現象 ー に 飲み込まれて 再び 気づかされる。

    私はそれの一部であることを認識しながら、小さな革命を期待して、オリジナルな肖像を探求する。

    light

    2012.03.23 ( fri ) -2012.04.15 ( sun )

    ARTIST 谷口 悦子

    昨年に続き二度目となる谷口悦子の新作展開催をご案内申し上げます。

    何層にも塗り重ねられたアクリル絵具の表面を削り、下の層の色を出すという、

    一般的には漆で使われる「研ぎ出し」という技法で光のイメージを捉える谷口。

    工芸品のような完成度を誇る作品は普通に描くことで出せない「光の滲み」が見事に

    表現されています。光の表現は、長年様々なかたちで議論、実践されてきましたが、

    その中心はほとんどが光を受ける対象物(光を受ける人体や風景、静物など)です。

    本展では光を受ける対象物ではなく、光を発する光源そのものに焦点を当てた作品を中心に発表します。

    20114161724

    2012.02.24 ( fri ) -2012.03.18 ( sun )

    ARTIST TAKA

    写真家TAKAによる東日本大震災の風景を撮影したシリーズ、「20114161724」。

    想像を絶する揺れと津波により命の要素がはぎ取られた風景に立ったTAKAは、色を消し、空気の質感に迫り、絶対的な現実を撮影しました。「白」が存在しない残酷な景色は、一人の若い日本人写真家の「目」で見た、報道ではない現実が映し出されています。

    また本展では、TAKAが震災の一報を聞き、祖国に思いを馳せながらシチリアの地で撮影したシンプルな生活が写し出された作品も展示されます。

    本展の作品は投票形式のサイレントオークンションでどなたでも入札でき、作品・写真集の売上げの一部は被災地の復興 支援のため役立てられます。

    The Scene

    2012.02.02 ( thu ) -2012.02.19 ( sun )

    ARTIST 川久保ジョイ ・ 嶋本丈士 ・ Michael Stanley ・ Rich ・ TAKA

    本展では「1枚の写真の持つ力」に焦点を合わせて、扱うテーマや撮影技法も異なる5名が展示致します。参加アーティストは、完成度の高さとで緊張感のある表現で高い評価を得る川久保ジョイ、ストリートの躍動感を切り取る嶋本丈士、ドキュメンタリーとアートの共存する世界を見せるマイケル・スタンレー、物語の一コマのように夢のある情景を創り出すRich、ノイズと感性が入り交じり独自のバイタリティを表現するTAKAと、個性的なメンバーが揃いました。