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Me to Me -宇宙を内と外に境界した自己との対話-
野村 康生 Yasuo Nomura

2022.11.9Wed - 2022.12.10Sat

【Opening reception】

2022.11.9Wed 17:00 - 20:00

【Pre-Talk event - live streaming for free】

2022.11.03-11.05
https://pionunited1.peatix.com/

PION UNITED クラウドファンティング
https://motion-gallery.net/projects/pion_united

野村康生は、現代科学や数学が見る世界を作品に取り入れることで絵画表現の拡張を目指し、2018年の渡米を機に平面中心の表現から体験型インスタレーションへ展開しています。hpgrp GALLERY TOKYOでは5年ぶりとなる本展にて、新作の体験型作品と共に、来年予定されている宇宙アートプロジェクトを紹介いたします。



2017年に弊廊で開催された個展で、野村は現代物理学の高次元理論にインスピレーションを受け、次元主義、すなわち「Dimensionism (ディメンショニズム)」を掲げました。

2018年の文化庁新進芸術家海外派遣制度に採択されたことを機に渡米した野村に、数奇な巡り合わせが訪れます。ディメンショニズムの源流ともいえる20世紀初頭のディメンショニスト・マニフェスト運動が注目を集め、アメリカで初めて大きく紹介されたのです。そこには野村がこの構想の起点と考えていたマルセル・デュシャンによる直筆の賛同署名も記されていました。



野村は、2020年末にNYで開催した渡米後初個展で、次元主義をアップデートする「Dimensionism 2.0 2.0」を発表し、四次元的空間を体験させる作品「PION」を生み出しました。PIONを通じて、上下・前後・左右に区別のない純粋な三次元空間、つまり無重力空間へ出ていくことこそが私たちの認知や世界観を押し広げ、ひいては高次元知覚獲得に繋がる欠かせないステップになることを提言したのです。



2022年夏、野村が出身地の島根県益田市の県立石見美術館で発表した「InsideOut」は「地球の表面を裏返すことで宇宙空間全体を閉じ込める」というコンセプトの10mの大作でした。ここで、瞑想の手法を取り入れることで鑑賞者が自身の内側にどの様な知覚変化が起こるのかを体験するワークショップを心理学者の協力のもとに開催。参加者からは自己の内と外の狭間や、そこに漂う自身の存在を意識することができたとの声がありました。

この感覚(野村はこれを「あわい」「ゆらぎ」と呼びます)に意識を向けることが高次元表現のポイントだと考える野村は、本展でより深く「あわい」と「ゆらぎ」に迫るインスタレーションを展開します。これは野村が次元芸術の系譜として参照するデュシャンの「アンフラマンス」や荒川修作+マドリン・ギンズの「天命反転」に通じるコンセプトでもあります。

本展覧会では、鑑賞者が自らの内面的宇宙と外面的宇宙を重ね合わせる自己対話型インスタレーション「Me to Me」を中心に、来年1月に実際に国際宇宙ステーションに送られる「PION Plate」の紹介や、宇宙空間へアート人工衛星を打ち上げるためのクラウドファンディングも実施いたします。今後の野村の宇宙アート構想を概観する本展覧会にぜひご注目ください。

企画協力:Good Mode Teams
コラボレーター・アロマディレクション:tronc 佐藤 幹子



【Pre-Talk event - live streaming for free】
2022.11.03-11.05
https://pionunited1.peatix.com/

個展のプレトークイベントも三鷹天命反転住宅から三日間にわたって開催いたします。
※本トークイベントはPeatixで視聴登録(※無料)してくださった方のみへ、限定公開でのライブ配信になります。



「Me to Me」
2022 / 鏡、ガラス、LED照明、カラーフィルム 、アクリル板、アロマディフューザー、音響システム、椅子 / 可変

野村 康生 Yasuo Nomura

1979 島根県生まれ

2004 武蔵野美術大学造形学部油絵科 卒業


■個展

2020 「Dimensionism 2.0 2.0」NOWHERE (ニューヨーク)
https://nowhere-nyc.com/exhibitions/yasuo-nomura/

2017 「Dimensionism」hpgrp GALLERY TOKYO (東京)
https://hpgrpgallery.com/jp/tokyo/519/

2015 「Topological Landscape」hpgrp GALLERY TOKYO (東京)

2014 「Paradigm Equinox」新宿眼科画廊 (東京)

2012 「Social Eclipse」新宿眼科画廊 (東京)

2007 「パイオンの話/千と八十の煩悩」東方寺 (島根)



■グループ展

2022 「平川紀道・野村康生 既知の宇宙|未知なる日常」島根県立石見美術館(島根)

2022 「Eight Japanese Artists」NOWHERE (ニューヨーク)

2020 「キカガクxアート」 島根県立石見美術館(島根)

2018 「めがねと旅する美術展」青森県立美術館、島根県立石見美術館、静岡県立美術館

2018 「VOCA展」上野の森美術館(東京)



■グラント

2021-2023  Vilcek Foundation support for artist (ニューヨーク)

2018  文化庁新進芸術家海外研修制度受賞(ニューヨーク)



■アーティスト・イン・レジデンス

2022  J-Collabo.org (ニューヨーク)

2015  東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(千葉)



■パブリックコレクション

島根県立石見美術館(島根)

東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(千葉)

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