2014.09.19 ( fri ) -2014.10.31 ( fri )
ARTIST 松宮硝子
H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより、松宮硝子による個展「Circulation Duuheapuer」の開催をご案内申し上げます。
ガラスを用い、想像上の生命体であるDuuheapuer(ドゥークーヒープー)の生体を表現し続けている松宮硝子。
無機質であるはずのガラスに息吹を感じ、それをDuuheapuerと名付け、ジオラマや標本という形にする作品を制作しています。大小さまざまな要素を床から天井に配するインスタレーションや、装飾的な造形を緻密に繰り広げるオブジェを中心に制作している松宮が、本展ではDuquheapuerの生体の循環像を発表致します。
瑞々しさと脆さが共存し、清楚な緊張感を潜ませる独創的な世界観を、この機会にぜひご高覧ください。
【アーティストステートメント】
深い森の中では、人間と動物、人間と精霊、そして生と死が、切り離されず一体となっている。
それらは、支え合い、時に殺し合いながら、どこかで繋がり、最後はともに消滅する。(『ヤノマミ』国分拓)
時として私たちは無生物に対しても息吹を感じることがある。それは生物と同じように物質もいつかは消滅する存在だからである。またそれらは元々の存在から別の存在になってゆき、大きな流れの中では循環してゆくものでもある。(例えば生物であれば死という消滅を迎え、土に帰り、その一部が栄養となって植物が生え、それをまた動物が体の一部として循環して行く。鉱物であればマントルによって消滅しながらも新たな鉱物として循環するか、風化や浸食によって崩壊することで消滅を迎え、風や流れによって移動した地で堆積され圧縮されて新たな鉱物となって循環して行く。)
ガラス自体は風化しにくく長く存在し続ける物であると同時に脆く儚いというイメージがある。実
際、特殊な加工を施しているガラスを除けば、同じ大きさの木材や金属に比べれば割れ易く衝撃にも弱い。私はその相反する性質を持つガラスに息吹を感じる対象を見つけた。
そして” Duquheapuer” と名付けた。
さらに対象がより近い存在となるように、彼らの生態を記録するためにテキストをつくり、ジオラマや標本で目に見える形としていった。ジオラマの多くはDuquheapuer が生きてゆくためにとる行動であり、共生することもあるが他に寄生する事も侵すこともある。そして時には消滅に向かう瞬間を展示する事もある。それは都会であれば厳しい競争にさらされ、他者との関わりが困難になる現代社会とつながる。深い森の中であればダイレクトな生存競争にさらされる。どちらも生きてゆくのは難しい。その中で皆生きている。
私自身はDuquheapuer というフィルターを通して現実を受け入れ、生き抜いてゆくためにもつくっている。深い森の中であろうとビル建ち並ぶ都会であろうと、人も石も名も無き存在も、お互いを支え合うこともあれば排除しようとすることもある。しかしどこかで繋がりながら循環してゆく。
松宮硝子
2014.08.01 ( fri ) -2014.09.18 ( thu )
ARTIST 高山 夏希
H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより、アートアワードトーキョー丸の内2014(a.a.t.m.)にてアッシュ・ペー・フランス賞を受賞した高山夏希による「AS ONE」の開催をご案内申し上げます。
アートアワードトーキョー丸の内(a.a.t.m.)は、日本の美術大学・芸術大学の卒業制作展へ足を運び、その中から選抜した作品・作家を行幸地下ギャラリーで展示し、若手アーティストの発掘・育成を目的とした展覧会です。2011年度から「アッシュ・ペー・フランス賞」を設立し、受賞者はH.P.FRANCE WINDOW GALLERYで個展をし、アーティストとして更なるキャリアを積むことができる機会を獲得します。
一見するとビーズや刺繍のような表面がとても興味深く、そして力強い高山の作品は、作家が一貫して関心を寄せる「動物と人の関係」が主題となっていますが、そこには単に「関係」という言葉で括りきれない「念」のようなものを感じ取ることが出来ます。一つの空間の中で気体のように交わる人と動物のイメージは、時間の流れや曖昧な記憶と同様に掴みどころの無いものですが、高山はそこに物事の本質を感じ取り、作品へと昇華させています。今後の活躍が期待される高山夏希の作品をこの機会にどうぞご高覧くださいますようお願い申し上げます。
2014.05.23 ( fri ) -2014.07.31 ( thu )
ARTIST 野村康生
1979年生まれの野村は、これ
【ARTIST COMMENT】
自然の造形物に見られる数学的法
ファッションとも深い関わりのあ
本展では、科学と芸術双方に優れ
この人体図を数学的な方法論で再
—野村康生
【REVIEW】
機能美か、過剰な装飾か—自然の
生き物の美しさや体のプロポーシ
最新鋭の戦闘機は美しいと思う。
人間も戦闘機械である。数百万年
そう、生き物の「美しさ」は、機
なぜそんな、オスの尾羽が自然界
これを数学的に説明したのは20
クジャクたちが共有するルールは
それでは、人間にとっての「美し
ウィトルウィウス的人体図に見ら
—京都大学 准教授 伊勢武史 (生態学/進化生物学)
2014.03.24 ( mon ) -2014.05.22 ( thu )
ARTIST クリストフ・コパン
H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより、クリストフ・コパン個展「The Hills Are Alive: Landscape 2」開催をご案内申し上げます。
ロサンゼルス。アーティスト、クリストフ・コパンはこの地を訪れた際に、この街を囲む美しい山々を生涯の制作テーマにしようと決めました。かつてベルギー王室御用達となるまでの活躍を見せたブリュッセルの帽子デザイナー、クリストフ・コパンは2012年の秋冬シーズンを最後に自身のブランド「Christophe Coppens」の活動をストップしました。ビジネスが大きくなるにつれ、自分の考えるクリエイティブなことが出来ていないと感じたからだと語っています。ファッションデザイナーをやめ、アーティストとして自身の表現活動に専念するようになった彼は、自分の作って来た洋服を重ねていくつもの山を作りました。そこからヒントを得て制作したのが、過去の自分を「山」として再構築する作品「Everything Is Local:Landscape 1」。この作品で2013年にボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(オランダ、ロッテルダム)にてアーティストとしてのデビューを飾りました。その後、(山のない)ベルギーからロサンゼルスに居を移し、続く「The Hills Are Alive : Landscape 2」は、前作から継承する「山」のイメージも色濃く残しながら、ロサンゼルスを構成する重要な要素の一つ、ハリウッド映画のセットを想起させるインスタレーション作品です。2014年3月24日、本作品が東京・丸の内のH.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIに登場します。「 ショップ」という世界観に強いこだわりを持つクリストフらしく、ギフトショップさながらに構築された空間には、様々な素材で作られた「山」のキャラクターオブジェが並びます。コミカルなもの、モンスターらしきもの、セクシュアルな形体など、個性的と評されたかつてのコパンの「デザイン」を彷彿とさせながらも、さらに感性が解き放たれた世界が確固たる技術で表現されています。人々を美しく飾り続けたその感性は、新たな地で自己に眠る強烈な個性を引きずり出し、表現者として次章の幕を開けたと言えるでしょう。
2014.01.11 ( sat ) -2014.02.06 ( thu )
ARTIST circle side
H.P.FRANCE WINDOW GALLERYより、circle side - interweave no.4 - を開催のご案内を申し上げます。
circle sideはアーティスト、デザイナー、プログラマーなど異なる専門領域のクリエイター達からなるクリエイティブユニットです。それぞれの持てる技術を活かしてアートプロジェクトに参画し、様々なプロジェクトにて 作品の発表を行っています。
誰もが知っている日常的な素材や事象をアートに変換することで、新鮮な驚きを与える彼らの作品は、アナログな手法にデジタルメディアといった新しい技術を交えて構想され、生み出されます。
新年の丸ノ内を彩るcircle sideの作品をこの機会に是非ご高覧ください。
2014.01.11 ( sat ) -2014.02.06 ( thu )
ARTIST circle side
H.P.FRANCE WINDOW GALLERYより、circle side - interweave no.4 - を開催のご案内を申し上げます。
circle sideはアーティスト、デザイナー、プログラマーなど異なる専門領域のクリエイター達からなるクリエイティブユニットです。それぞれの持てる技術を活かしてアートプロジェクトに参画し、様々なプロジェクトにて作品の発表を行っています。
誰もが知っている日常的な素材や事象をアートに変換することで、新鮮な驚きを与える彼らの作品は、アナログな手法にデジタルメディアといった新しい技術を交えて構想され、生み出されます。
新年の丸ノ内を彩るcircle sideの作品をこの機会に是非ご高覧ください。